オリジナル教材作成秘話
塾長の小関です。GIFTのオリジナルプリント教材が生まれた物語をつづっていきます。
あれは2008年のこと。大学3年時の二十歳で学習塾GIFTを起業して8年の月日が経っていました。当時は1校舎だけでしたが、小学生クラスから定員になるくらい多くの生徒に通ってもらいました。「定員でなかなか入れない」と噂されるちょっと話題の塾でした。
徹底して量をこなせるGIFTの授業
指導方法もかなりこだわっていて、内容は次のような感じでした。
①集団授業
②宿題演習
③次の授業で宿題解説
④宿題内容のテスト
⑤テスト不合格時は別の日に来てやり直し
週2回の授業とは別にさらに週2回やり直しに来ている生徒もたくさんいました。
当時ほとんどの塾では授業と宿題を出すくらいで、GIFTのようにテストをしてさらにそのやり直しまで課す塾はありませんでした。他の塾では成績が上がらない子どもが当塾に移籍してメキメキと成績を上げていきました。
同じ量をこなしても理解にばらつきがある理由とは?
しかし、そこまでやっても上がらない生徒がいたのです。同じように授業を受け、同じように課題をこなし、できるまでやり直しもして……習った内容が身につく子とつかない子がいる。
この原因をじっくり考えていましたが、すぐにはわかりませんでした。
そんなある日、高校生に有機化学を教えていて、自分で言うのも何ですが、すごくわかりやすく説明をしました。これはもうバッチリだなと思って演習をしてもらったら、全然解けないのです。
進学校の生徒たちなので理解力もやる気もあります。それなのになぜ解けるようにならないのかと考えた時に、ハッと気づきました。
「シンプルに官能基を覚え切れていないんだ」と。
有機化学では-OHとか-COOHのような「官能基」というものがたくさんあります。
たとえばお酢に含まれる酢酸は、CH3-COOHのように表します。
それらの名前や性質を覚えると組み合わせで色々な物質や化学反応式が作れるようになります。
授業で何度も説明し、生徒たちも知識としては知っているし理解もしているんです。しかし、頭の中に完全には入っていないから問題が解けなかったのです。すぐに官能基の小テストを作ってテストをしてから問題演習に進むと、みんなすんなり解けるようになりました。
ここからわかったことは「問題を解くだけの力がない状態で問題演習に取り組んでいる子が多くいる。だからずっと問題が解けるようにならなくて点数が上がらないんだ」ということでした。
それなら、学校のワークや中間期末テストに出る問題を解くのに必要な知識を教えて、それをテストし合格してから問題に取り組めば、絶対に誰でも問題が解けるようになるのでは?
問題を解くための知識とは、暗記だけではありません。英語を例にすると、英文法や語順を理解していないと英語の文を読んだり作ったりができません。
たとえば「be動詞と一般動詞をどう区別する? またそれぞれの否定文と疑問文の作り方は?」なら、ひとに説明できるレベルでないと問題は解けないのです。それならこれを生徒が説明できるレベルになるような高校英語と中学英語のGIFTプリントを作ろうと思いました。
同じコンセプトで古典・漢文の文法のGIFTプリントも作れるなぁ。それで授業をしてその内容をテストして完璧になったら誰でも古文や漢文が読めるようになる!
数学で方程式(文章問題)を苦手とする生徒はたくさんいます。そもそも問題文の中の日本語を数式で表せない子が多いのです。それならいきなり式を立てる問題ではなくて、言葉を数式に表す練習をする部分があればみんな最終的には式が作れるのでは?
それならそれのみを問いかけるGIFTプリントを作ろう。
理科は暗記部分も多いけど、考える部分も多いなぁ。たとえば実験で何が起こっているか生徒が自分の言葉で説明できるレベルになれば理解が深まって高校進学後も得意教科になりそう。それを問いかける内容を含んだGIFTプリントを作ろう。
歴史は語句だけ覚えようとするとどんな内容だったのか忘れてしまうことが多い。
「なぜその時代にそんなことが起きたのか?」という因果関係とか歴史の流れの中で覚えていくと忘れないから、そういう形式のGIFTプリントを作ろう。
地理も歴史同様語句だけ覚えるのではなく、それがどの場所の内容なのかが大切。それなら地図の中に解答するような形式のGIFTプリントを作ろう。
これなら絶対に伸びる!
こうしてどんどんアイデアが浮かんでしまって、急遽、高校の化学、英文法、古典文法、漢文句形、中学3学年分の英語、数学、理科、社会と小学校の算数のGIFTプリントを作ることになりました。
「これを作って生徒に取り組んでもらえば、間違いなく点数が大幅に上がる!」と気づいてしまったので、作りたくて仕方がなかったのです。毎日朝5時に起きて夢中で作っていました。
しかし、これはとんでもない科目数です。だいたい塾の先生って1教科か2教科得意な科目を教えることが多いのですね。私は理系なんですが、塾を始める時に高校も含めてなるべく全教科教えようと専門でない教科もかなり勉強をし直していて、それがここで活きました!
ちなみに国語(現代文)のGIFTプリントは教科書文章に対する著作権の課題などもあって作れませんでした。しかし安心してください。塾長は国語は得意で、センター試験本番も現代文は満点だったのです。その取り組み方をしっかりと塾での指導に落とし込んでいます。
その後、社員のみんなに協力してもらい、高校の数学や物理のGIFTプリントも作成してラインナップを揃えて来ました。今ではほとんどの授業でGIFTオリジナルプリントを使っています。このプリントができてから、成績アップする生徒数は飛躍的に増えました。
GIFTの講師全員は、実は・・・
GIFTオリジナルプリントを使った体験授業に参加した生徒さんからは、次のような感想をよくもらいます。
「授業が本当にわかりやすかった」
「習ったことが身に付いたと実感できる状態で授業が終わった」
GIFTの授業は校舎責任者(正社員講師)だけでなく、多くの学生講師も担当します。上記の感想は、正社員講師の授業だけでなく、学生講師が担当した場合でも、本当に誇張なく同様の感想をもらうのです。
それはなぜか?
もちろんGIFTの学生講師が優秀でがんばり屋というのは大前提ですが、それ以前にGIFTの学生講師は全員がGIFTの卒塾生なのです。つまり、講師はみんな自分自身がGIFTに通塾し、GIFTのオリジナルプリントで学び成績を上げ希望の大学に合格した子たちなのです。それはもうこのオリジナルプリントの効果や使い方はバッチリ理解できているに決まっていますよね。
以上が私がGIFTオリジナルプリントを作って来た歴史でした。どこにもないここだけのオリジナルプリントで皆さんも成績を爆上げしてもらいたいと思います。教室に来て体験してみてくださいね。